役割理論

ポケモンを育成するにあたって、知っておいても損は無い話です。

1 役割理論とは
役割理論とは、ポケットモンスター金・銀時代に編み出された、手持ちのポケモンに役割を持たせて、パーティー編成を考える理論の事を指します。また、役割を果たす事を遂行と言います。

ただし、役割理論は、絶対的なものでは無く、相手の変則的な戦型や、読みによって簡単に崩壊してしまうものです。特に、今のポケモンにおいては、顕著に言える事なので、何とも言えませんが、そのポケモンが、基本的にどんな役割を持ってるのかわかっていれば、比較的相手に対処しやすくはなります。

また、役割には、いくつかの種類があり、それぞれのポケモンの特徴によって、決まっていきます。

・主な役割
受け
潰し
流し

・派生的な役割
封じ
誤魔化し
役割破壊
間接的役割破壊 (間接破壊)

2 主な役割
・受け
ポケットモンスター金・銀時代に、最も重視されていた役割です。基本的に、相手の攻撃を、3〜4発以上耐える事が役割のポケモンで、ステータスとしては、HP・防御・特防の高いポケモンが中心です。

受けポケモンの定義は、このような能力を持ったポケモンとなります。

あるポケモン X に対して、
自分の回復手段が、「ねむる」で、相手の攻撃を4発以上耐える。
自分の回復手段が、「じこさいせい」等の技で、相手攻撃を3発以上耐える。

ただし、特性が「はやおき」ならば、相手の攻撃は、「ねむる」でも、3発以上耐えればよい。

ただし、GBAシリーズのポケモンからは、相手の攻撃力が高くなっており、基本的に、3発耐える状況が作りずらくなっていて、ダイヤモンド・パールでは、攻撃重視になってしまったため、今ではあまり重視されない役割です。

・潰し
GBAシリーズ以降、よく出てくるようになった役割です。相手を倒すことが目的なので、攻撃・特攻・素早さが高いポケモンが中心となります。(素早さは、低くても潰しとなる。)

潰しポケモンの定義は、このようなポケモンとなります。

あるポケモン X に対して、

同時に繰り出した場合、相手を倒すことが出来るポケモン

・流し
基本的には、相手の攻撃を余裕で耐える上、返り討ちに出来る役割をさします。ただし、ある程度の読みが必要となるばかりか、間接破壊されやすい役割だと言えます。

流しポケモンの定義は、このようなポケモンとなります。

あるポケモン X に対して、

交代で出しても、相手の攻撃を余裕で耐える上、次のターンで、相手を倒すことが出来る戦型

また、この戦型の特徴として、相手の交代を誘発させることが出来るのが、特徴となります。

3 派生的な役割
・封じ
基本的には、相手を交換不能に出来る潰しを指します。

具体的な例として、鋼タイプに出すジバコイル等が、挙げられます。

・誤魔化し
多彩な補助技を使って、一時的に耐久面を上げる役割で、今では、受けよりも、多く使われている役割です。比較的、運に左右されやすく、回復技を持ってないポケモンが多いのが現状です。

・役割破壊
種族値的に見て、低めの種族値の技を持たせる事で、受けポケモンを突破する事を指します。「役割破壊」以外で、普通にダメージが期待出来る技は、サブウェポンと呼ばれるので、注意しましょう。

具体的には、種族値が80のガブリアスに、「だいもんじ」を使わせる事が挙げられます。

・間接的役割破壊 (間接破壊)
役割を遂行できないポケモン同士が、ダメージの蓄積によって、役割を遂行不能に
させる事を指します。また、たまに、「だいばくはつ」を、役割破壊にさせる場合もあります。(メインがだいばくはつで無い場合)

基本的には、潰し・封じ・誤魔化しの役割を破壊する事を指します。

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