「みがわり」について

「みがわり」という技についての研究です。

1 みがわりとは
「みがわり」とは、自分のHPを、1/4削る代わりに、自分の分身を繰り出す技です。基本的には、身代わりが攻撃を受けてくれる特徴があります。また、ダイヤモンド・パールでは、技マシン90として、ゲームコーナーのコイン2000枚で、手に入るようになったので、かなり手軽になりました。

2 みがわりの特徴
「みがわり」最大の特徴は、相手の攻撃を受けない事です。とりあえず、自分のHPを1/4削っておけば、相手のダメージを受けても、HPが減らない分身が出来ます。身代わりが解除される場合、自分のHPが、1/4以上削れている事になるため、ダメージを抑えることが出来ます。

また、「みがわり」さえ置いておけば、相手の能力変化や、状態異常を防ぐ事が出来ます。基本的に、状態異常を受けないだけでも、かなり有利になれるため、試合展開を有利にさせる事が出来ます。

また、身代わりを残すことが出来れば、相手の攻撃を受けても、自分がダメージを受けない状態が出来上がります。ポケモンの対戦上、1ターンの余裕が出来るだけで、積み技や補助技が使いこなせるため、それを利用した戦型も存在します。

基本的に、「みがわり」の弱点もあります。まずは、自分のHPが、1/4削れる事で、ダメージを受ける事で、自分を追い込む展開に、持っていかれる場合もあります。他にも、1ターン、自分が隙を作ってしまう事や、技スペースを縮めてしまう事など、誰にでも持たせれば良いというわけではありません。

最後に、ダブルバトルでは、新たな役割として、縛りの解除が挙げられます。普段ならば、相手に倒される可能性が高い(縛られている)ポケモンでも、事前に身代わりを置いておけば、とりあえず縛りを解除できます。また、状況に応じては、身代わりが置いてあるだけで、逆に縛れる場合も存在します。

3 身代わりを使った主な戦型
・積み型+身代わり
例 ガブリアス 
性格   ようき
技構成 ドラゴンクロー じしん つるぎのまい みがわり
努力値 攻撃252 素早さ252 HP6
持ち物 ヤチェのみ

この技構成から、「つるぎのまい」を使う積み型だと分かります。この場合の「みがわり」は、自分が積み技を使うターンを稼いだり、相手の手を様子見するための、「みがわり」です。基本的には、相性の良いポケモンに対して出して、相手の隙を狙います。

・身代わり+能力アップの木の実
例 サンダース
性格   おくびょう
技構成 10まんボルト めざめるパワー(氷) あまえる みがわり
努力値 素早さ252 HP4n調整 残り特攻
持ち物 ヤタピのみ

この戦型は、HP4n調整が鍵を握っています。基本的には、自分のHPが満タンな時に、4で割り切れるよう、HPを調節します。こうすることで、「みがわり」を、3回使う事で、自分の木の実を発動させる努力値の振り方です。この戦型では、攻撃と、「みがわり」を使い分けて、ピンチの時に、特攻を上げる戦型です。

・身代わり+きしかいせい じたばた
例 ヘラクロス
性格   いじっぱり
技構成 きしかいせい メガホーン つじぎり みがわり
努力値 素早さ252 HP4n+1調整 残り攻撃
持ち物 カムラのみ

この戦型は、上の戦型と似て非なる戦型です。この場合の努力値は、HP4n+1調整が、鍵を握っています。「みがわり」を、4回使った後に、HPが1残る(4で割って、1余る)状態に調整する事で、HPが少ないほど威力が上がる、「きしかいせい」を、使いこなします。

・身代わり+バトンタッチ
例 テッカニン
性格   わんぱく
技構成 つるぎのまい バトンタッチ みがわり まもる
努力値 HP252 防御252
持ち物 たべのこし

この戦型は、「みがわり」を、バトンタッチする事が目的です。実際、似たような使い方で、耐久型の時間稼ぎに使われることもあります。

・身代わり ダブルバトル仕様
例 ギャラドス
性格 ようき
技構成 たきのぼり じしん でんじは みがわり
努力値 攻撃252 素早さ252
持ち物 ソクノのみ

基本的に、縛りの概念が必要とされるダブルバトルにおいて、縛りを解除する、「みがわり」を入れた戦型です。この「みがわり」は、相手が電気タイプの技を覚えたポケモンに交代するのを読む戦型ですが、他にも、「まもる」と同感覚で使う、「みがわり」も、存在します。

4 対策方法
身代わりに対する対策方法も、数多く編み出されています。

一番簡単な方法は、「みがわり」を使わせない事です。「ちょうはつ」や、「ふういん」を使っていけば、無理矢理「みがわり」を防ぐ事ができ、積み型や耐久型の役割を破壊する事も出来ます。また、相手のHPを、相手が「みがわり」を使う前に、3/4削っておけば、問題はありません。

一度、「みがわり」を使われた場合は、「ほえる」・「ふきとばし」で、交代させるのがベストです。特に、相手が積み型ならば、有効な手段と言えます。

ダブルバトル限定で、「みがわり」を使っている相手に集中攻撃する方法もあります。非効率かもしれませんが、相手のHPが削れている以上、「きあいのタスキ」の心配が無く、相手のHPが、1/4削れているため、相手を倒しやすくなります。

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